半ズボン着た31歳の「変わり者暗号資産王」の没落…懲役115年刑の危機
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.06 08:16
世界3大暗号資産取引所のひとつであるFTXを創立し、一時は「暗号資産の王」と呼ばれたサム・バンクマン=フリード被告が最長で懲役115年の刑を宣告される危機に置かれた。金融詐欺、資金洗浄など彼に適用された7つの容疑に対し有罪評決が下されたためだ。BBCは4日、「約1カ月の裁判の末に陪審員団12人が満場一致で7つの容疑に対しすべて有罪の評決をした」と報道した。1審裁判を担当する米ニューヨーク南部連邦地裁は陪審員団の判断を基に来年3月28日に宣告を下すことにした。バンクマン=フリード被告に適用された容疑の最高刑を全部合わせると懲役115年に達する。
スタンフォード大学ロースクール教授であるジョセフ・バンクマンとバーバラ・フリードの間に生まれた彼は、幼い時から数学に頭角を現わした秀才だった。彼はマサチューセッツ工科大学(MIT)に進学して数学と物理学を勉強した。その後、上場指数ファンド(ETF)取引会社であるジェーン・ストリートでインターンとして働き金融分野に目覚めた。2017年に彼は暗号資産の価格が国ごとに違う点を利用して差益取引を始めた。彼は米国で買ったビットコインを日本で売って収益を残し、アラメダリサーチを設立した。彼はアラメダリサーチで稼いだ資金で2019年に暗号資産取引所のFTXを設立した。翌年コロナ禍で世界が流動性過剰局面に入ると暗号資産取引件数が急増した。FTXに対する投資も相次いだ。FTXの企業価値は一時320億ドルに達した。