米国のテスラが世界の電気自動車販売１位の座を昨年１０－１２月期に中国のＢＹＤに明け渡した。テスラは目標より多い電気自動車を売ったが、ＢＹＤの成長で結局追いつかれた状況だ。

テスラは２日に公開した報告書で、１０－１２月期に４８万４５０７台を引き渡したと明らかにした。これはアナリスト見通し平均値である４８万３１７３台を超えたものとブルームバーグは伝えた。目標値の４８万台も上回った。

ＢＹＤは１０－１２月期に５２万６４０９台を販売したと１日に公開した。ＢＹＤの純電気自動車販売台数が四半期基準で５０万台を超えたのは今回が初めてだ。

ブルームバーグは「電気自動車販売順位の変化は世界の自動車産業で中国の影響力が大きくなっていることを反映する。この数年間に中国は米国、韓国、ドイツを追い越し、２０２３年には日本を抜いて世界最大の乗用車輸出国になる」と観測した。ただ売上額で見ればテスラは販売の９５％が相対的に高額なスポーツ多目的車（ＳＵＶ）の「モデルＹ」とセダンの「モデル３」の２種類に集中しているためＢＹＤよりも多いとブルームバーグは指摘した。

テスラの昨年年間引き渡し数は１８０万８５８１万台で前年より３８％増加した。生産台数は１０－１２月期に４９万４９８９台、年間生産台数は１８４万５９８５台だった。これに先立ちテスラのイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）は、電気自動車生産台数を２０２２年の１３０万台から２０３０年までに２０００万台に増やすという抱負を明らかにしている。

ＢＹＤは昨年７－９月期基準で売上総利益率でもテスラを抜いた状態だ。７－９月期のＢＹＤ純利益は１０４億１３００万元で前年同期比８２．２％急増し、売上総利益率は２２．１％に達した。同じ期間にテスラの売上総利益率は１７．９％だった。